旅行2日目 3月23日(別府港→別府&大分観光→温泉→ゲストハウス)

5時頃起床

別府港へあと少しで到着だ。

甲板に出て天気を確認する。曇り模様でこれは厳しそう。どうしようか。 案としては、強行でレインウェアを着て登山を開始。もしくは別府で1泊して登山テント泊を一日減らすかだ。太陽が昇り始めたことが雲の合間から確認することができる。

太陽が昇り始めたよう

これは微妙だな。 とりあえず別府駅まで行って考えよう。

そうこうしているうちに別府港への着岸時間が迫ってきたので急いで朝ごはんを食べる。朝ごはんは昨日の夕飯と同様の家で握ってきたおにぎりとインスタントの味噌汁だ。
嵐にのまれることもなく、氷山にぶつかることもなく別府へおりたつことができた。

今回乗船した「さんふらわあ こばると」

港からバスで移動する。九州のバスにはあまり良い思い出がこれまでない。鹿児島で乗ったいわ○きバスがとんでもなく運転が荒かったからだ。

10分ほどバスに揺られているうちに別府駅に着く。

そして曇り空が見事に変化し大粒の雨が降ってきた。 私の日頃の行いから考えれば晴れるだろうということを心のどこかで期待していたが見事に期待を裏切られた。やはり私は雨男ということだろうか。九州へ何度も旅行したことがあるがこれまで旅行期間中のいずれかは必ず雨が降るのだ。ちなみに今回登る予定のくじゅう連山も5,6回は登ったことがあるがまだ全景を眺めたことがない。毎回雨が降るか、雪が降るかのどちらかだったからだ。

諦めて平地で一泊することに

この状態で登山をすることは危険だと判断し、今日から明日にかけて宿で一泊することにした。

別府駅(別日に撮影)

早速スマホで当日受付をしている宿を検索し始める。Agodaのホテルブッキングサイトでなんとかゲストハウスがヒットした。「一泊2000円 温泉付き」安い。ここに決定だ。予約をし、宿にテントなどの重たい荷物を一旦預かっていただこうと思い電話をする。預かって頂けそうだったので別府駅を出発し、一旦宿にむかう。駅から5分ほどの場所に宿はあった。とても感じの良さそうな受付の方に挨拶し、宿泊表を先に記入する。荷物を預かってもらうことがきて軽い。リュックが軽くて最高だ。 宿にお礼を言い、別府駅まで戻ってくる。さてと、今からどこへ行こうか。雨も本降りになってきた。

これは地獄めぐりをするのも難しいなぁ。 どうしよう。あ、そうだ。そういえば九州へ行くということで九州にいるお知り合い何人かに会えないかと連絡をとっていたのだ。旅行へ行く前日にいきなり連絡をして、皆さんお忙しいようで2人の方から返信を頂いていた。 1人目の方は、Tさんという以前、私の出身地にて色々とお世話になっていた方だ。その方は別府に住んでおられ、お会いできるかと思っていたのだが、私の旅行中に熊本へ引っ越すこととなっていたらしくあいにく会うことができないらしい。 2人目の方は、博多に住まれておられるMさんという方。この方も以前私が色々とお世話になっていた方で26日にお会いすることができると連絡がきていた。 Tさんに会えないのは残念だな。と思っていたのだがTさんおすすめのカフェを色々とピックアップして私にメッセージを下さっていた。そのカフェへ今日は行くことにしよう。

大分駅へ

カフェへ行くのは良いのだが大阪で買いそびれたガスを調達しておきたいのでmont-bellショップが近くにないか探してみる。 調べてみたところ大分駅近くのお店にmont-bellショップが入っているようなので大分駅へとりあえず向かうことに。そこで大分駅近辺にあるTさんおすすめのカフェへ行くことにした。

別府から大分へ移動するのに乗車したJRの電車がなかなかレトロで可愛らしい。いつの年代の電車かは知らないがまだまだ現役で頑張っているのだなと思いながら大分駅へ。

別府駅(別府から大分へ)

大分駅は別府と比べて少し都会という感じだ。

数駅離れただけでこれほど違うのかと思いながらも目当てのショップへ向かう。自分がmont-bellで商品を購入する時はお店へ行かずに通販で購入することが多い。久しぶりに実店舗へ行くことになる。店舗での久しぶりの買い物だ。目当てのSOTOのOD缶があったのでカゴにいれる。「ぞうせ時間があるのでもう少し物色していこうか」と思い店舗内をうろちょろする。「あ、そういえば地図持ってきたっけ?」恐ろしことを思い出した。リュックを確認すると地図を持ってきていない。今気がついて良かった。地図を持たずに山へ入るということは自殺行為に等しい。遭難者の殆どが地図を持っていないことが多いのだ。ということで地図も購入。

結局モンベルショップでは、OD缶(ガス)、ゴミ袋、地図、温度計を購入。合計6000円ほどだ。まぁ必要なものだけどこんなところで出費か。と思っていると

店員さん:「小島様 ポイントが8000ポイントほどございます。どうされますか?」

小島:ラッキー(心の声)「それでは全額ポイントでお願いします!」

ポイント溜まっててよかった良かった。

購入後店員さんと少し雑談。

店員さん:「どこか山いかれるんですか?(小島の服装から登山者ということは明白)」

小島:「今日からくじゅう連山へ登る予定だったのですが雨が降ったので諦めて平地でのんびりしています」

店員さん:「そうですか。そうですか。くじゅう連山良いですよね。この時期だと雪も溶けていて朝方はかなり冷え込みますが、とても歩きやすくて最高の時期だと思いますよ。お気をつけて!」

その他も色々とお話をしたが省略。 店員さんにお礼を行ってmont-bellショップをあとにする。

外は滝のような雨が降っている。ああ今日無理して山へ行かなくて良かったよ。店をでてカフェへ行こうと思ったのだがまだ11時。少し早いな。近くを散策するか。このあたりで有名なところってあったっけ?分からないので駅の中にある観光案内所へ行き、近くの観光地を教えてもらう。同時に地図を受け取る。

小島:「雨が降っていても観光できる場所ってありますか?」

案内所の方:「そうですね。赤レンガ館などどうでしょうか。1913年に旧第二十三国立銀行本店として建てられました。設計は、東京駅などの設計で知られる辰野片岡建築事務所。国の登録有形文化財に登録されています。その館内でお土産なども買うことができるのでよければ是非」

親切に色々と行き方まで教えていただいた。お礼を言い、外へ出る。あ、そういえば傘を持ってきていない。レインウェアがあるからそれでしのいでいたけど観光地で傘を持たずにレインウェアで観光するのは周りの目が少し気になる。仕方ない。そばに薬局があるので傘を買う。

駅から歩きはじめてから松屋を見つけ、「こんなところにも松屋はあるんだな。やっぱり全国展開しているだけのことはある」などと考えながら歩く。

赤レンガ館へ

ものの数分で赤レンガ館へ到着する。外観としては確かに東京駅に似ている。設計者の意向としては何をこの建造物で示したかったのだろうかと考えながら建物の周りをうろちょろする。

うろちょろしているのもあれなので、赤レンガ館に併設されているカフェに一旦入ろうとドアノブに手をかけるが開かない。あれ?おかしいな押すんじゃなくて引くのかな。それでも開かない。どうしてだろう。うーむ。立ち往生していると小さなかけ看板が目に入った”定休日:水曜日”。「あ、今日もしかして水曜日? 赤レンガ館休み? 赤レンガ館のカフェへ入れんが(レンガ)」ぼそっと一人でつぶやく。

赤レンガ館のカフェへ入れんが(レンガ)

仕方がない。外観だけを楽しんで別の場所を観光しよう。

府内城跡へ

googleマップで色々と検索をしていると近くに”府内城跡”という観光地があるらしい。これはいいな。ここへ行ってみよう。城入り口へ到着し、入ろうかと思うがこちらも残念ながら入れない。コロナウイルスPCR検査会場として今現在は一時的に使用されているそう。 「なんか今日ついてないな。これ強行で登山してたら確実に滑落してたかもしれんぞ」と思いながらも城の後ろ側まで歩く。”府内城 廊下橋”という場所のようだ。雨が降っているから池の水が澄んでいるからか木が反射している情景が非常に美しい。

府内城跡 反射が美しい
一瞬雨があがった

周りはビルだらけの大分駅近辺ながらも城跡付近は自然がありとても落ち着く。しばらく写真を撮りながらそのあたりを散策していると時間もちょうどいい具合に12時をまわった。そろそろTさんおすすめのカフェへ行きランチをいただこうと思い移動開始し始める。

カフェ「ばんぢろ」へ

Tさんに今回オススメしていただいたのは「ばんぢろ」というカフェだ。地図を頼りに表通りから 少し外れた細い道を歩く。小さな看板で「ばんぢろ」とあった。ここだ。小さな看板でこれは見落としてしまいそうだ。普通の家じゃ?本当にカフェなのか?と思いながらも看板のある道へ入る。お店のドアというよりは普通の家のドアのノブに小さく”OPEN”と書かれたかけ看板があった。少し遠慮気味にドアを開け「すみませーん。お邪魔します」と言いながら靴をぬいでいると奥から店主と思われる方が登場。文学家という感じの方だ。

店主:「いらっしゃいませ。どこでもお好きな席へどうぞ。」と言われ店内へ。

店内へ入り驚いたのは本とDVDの数。あとは都会でありながらもそれを感じさせない。とても緑豊かな庭だ。

店内にある本棚。奥の壁にはDVDもあった。

どこか懐かしい。ホッとする空間だ。店主にメニューを見せていただき、日替わりのパスタを注文。 改めて店内を見渡す。昭和レトロな扇風機にストーブ。ストーブの上に乗っているヤカンもとても味がでている。のんびりと本や映画を楽しみながら生活をされているのだろうか。

「ばんぢろ」店内から見る。緑がとても美しい庭

それにしても不思議でディープな空間だ。近くにこんなカフェがあれば毎日通っているかも。 そうしていると音楽がかかりはじめた。お客さんがきたから音楽を再生しはじめたのだろうか。流れてきた唄は、Neil Young – See the Sky About to Rain 久しぶりにNeil Young の曲を聴いた。

Neil Young – See the Sky About to Rain

どこの国かは忘れたけど70年代にヒットしたフォークシンガーだ。 曲名を直訳すると「雨の降りそうな空を見上げよ」だそう。美しいメロディと歌声。今日という日にピッタリだ。店主の音楽センスが光っているなと感じた。 最近フォークソングを聴かなくなったなと思う。高校時代にかぐや姫やチューリップのアルバムを聞いていたっけ。懐かしいな。あれ?そういえば伊勢正三さんと南こうせつさんって九州出身じゃなかったけ。スマホで検索してみると大分県の出身。そうか、そうだったのか。今僕がいる場所(市町村は違えど)で生まれ育ち何かを感じてあのような唄を思いついたのだろう。一体彼らは当時何を考えていたのだろうか。そのようなことを考えて思いふける。

突然膝の上に乗っかってきた猫


お水を飲んでいると後ろから「ニャー」という鳴き声が。振り返ると真っ黒な猫がいる。魔女の宅急便のジジを少し大きくしたくらいの感じだろうか。へぇー文学者(哲学者の方がベターかも?)のそばには猫がいるとよく言うけど本当にいるとは。とても人懐っこい猫で。膝に乗ってきた。僕は本棚にある本を眺めたいんだよ。しばらくしたら降りてくれよー。と思っていたが猫は私の膝の上がかなり気に入ったのか10分ほどのんびりしていた。

ストーブの側が定位置の猫

結局はストーブの横にある定位置と思われる座布団の上へ帰って行った。 本棚にはどんな本があるのだろうと思って立とうとすると料理が運ばれてくる。私が注文したのは、日替わりランチで今日はアサリと枝豆のパスタだった。副菜としてサラダ、メインにパスタ、そしてドリンクもついてきた。ドリンクは、ばんぢろブレンドのコーヒーをチョイス。

副菜であるサラダにかかっているドレッシングが少しスパイシーでトマトの酸味とよく合う。メインのパスタは枝豆とアサリの組み合わせがとても良く、チーズ入のミートソースと絡み合ってとても美味しい。

最後にばんぢろブレンドのコーヒーを頂くがこのコーヒーがとても独特で美味しかった。深煎の豆を使っているのだろう酸味はほとんどなく苦味が強くこれが美味しい。ガツンとくるが嫌味な苦味などはない。エグみもない。生クリームを落として飲むのがおすすめだと店主がお話されていて、試してみるとブラックで飲んでいる状態と比べて当然ではあるがまろやかになる。個人的には生クリームは油分が多く苦手なのだがこのコーヒーに落として飲んでみると油っぽさはあるもののとても美味しいのだ。とにかく不思議な感覚のコーヒーだった。タイムスリップしたかのような、木の廊下、すりガラス。また訪れたいと思える素敵なお店だった。 ちなみにこのお店の名前である「ばんぢろ」だが、珈琲の世界では有名な耕八路さん(耕八路 著「究極のコーヒー : 低温抽出法珈琲」葦書房 の書籍が有名)がかなり昔に福岡市にされていたお店の名前と同様であるようだ。耕八路さんのお弟子さんが大分で同様の店名でされているのだろうかと思う。 3時間ほどこちらの喫茶店でのんびりさせていただいた。

とても落ち着く店内

別府へ戻る

17時頃、別府へ戻る。 そして、朝荷物を預けていたゲストハウスにチェックイン。1泊2000円はやはり魅力的で安い。しかも別府だからか温泉付きなのだ。ゲストハウスなので個室ではなく、2段ベッドが一部屋に3つほどあり”自分の空間”というものはあまりない。私は3Fの一番端っこの2段目のベッドが割り当てられていた。挨拶をしながら部屋に入ると先にチェックインされていた方がおられたので、軽く挨拶。他愛もない話をしたのだが自転車で日本1周をされているそうだ。山登りもいつかは始めてみたいと言っておられた。

荷物の整理をしたので温泉にでも行こうかとタオル、スマホ、財布を持ってゲストハウスを出る。ゲストハウスの受付の方におすすめの温泉を聞いてみたところ、ここから100mほど歩いたところにある「海門寺温泉」をすすめていただいたのでそちらへ行くことにした。

海門寺温泉へ

別府の昔ながらの温泉というよりは今風の建物だった。観光客向けではなく別府市民向けの温泉という感じ。ちなみに別府の温泉はとにかく熱い。もちろん熱ければ水を足してもOK。

海門寺温泉 看板

番台でお金を支払い早速入浴。風呂は2つあり、熱い湯とぬる湯で分けられていた。

1万歩以上歩いていて少し疲れていたが温泉へ入り疲れが吹っ飛ぶ。近所の方のおじさんと少しおしゃべり。

おじさん:「どっからですか?」

小島:「関西からきました。気持ちの良い温泉ですね」

おじさん:「孫が今大阪に今住んでいるよ。旅行気をつけて!」

とのような他愛もない会話を20分ほどして温泉をでた。

今晩の夕飯どうしよう

ゲストハウスなので基本的に食事は出てこないが、自由に使える台所があるのでそこで料理をすることができる。

夕飯は、温泉を上がったあとに立ち寄った商店街で買ったお刺身と本来今日は山登りをする予定だったのでその分の持ってきたアルファ米とカレーだ。缶詰のシーチキンとビーンズをカレーに投入して温める。平地でアルファ米を食べるのは正直言ってあまり美味しくない。しかし、持ってきたものは仕方がないので食べる。重たい缶詰をなるべく早めに消費させておきたかったので明日の朝食も夕飯と同じようにしようと考えながら食べる。

2日目の夕飯 (カレーと刺し身)

食事をしているとテーブルの向かい側におじさんがやってきた。とても陽気なおじさんで旅のことについて色々と話す。おじさんは仕事の関係でしばらくの間別府に滞在する必要があることからこのゲストハウスで1ヶ月ほど過ごしておられるらしい。

ゲストハウスでは色々な人と出会い、話すことができるのでとても楽しい。一人旅の場合は基本的に人と話す相手がいないので話す相手がいてとても嬉しいのだ。
食事後に今日、モンベルショップで買ってきた地図を広げる。明日のルートを確認するのだ。 坊がつるまでは5kmほどで休憩場所やルートを事前に確認しておく。

明日のルートと星空の撮影をするので光害情報を確認している

雪は既に溶けているはずなのでその心配はないだろう。ついでに天気予報も確認するがなんとか山の中へいる間は晴れていてくれるようだ。

雲もなさそうなので、夜は満点の星空を眺めることができそうで期待。 明日のバスの時間も確認し、特にすることもないので早めに寝ることにした。

明日からの山登りがとても楽しみだ。23時就寝